命がけのジャーナリズム

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これはどのようなニュースなのかというと、政治の腐敗を暴こうとしたジャーナリストの身に起こった出来事です。

地中海のマルタで16日、ダフネ・カルアナガリチア氏が自動車に仕掛けられた爆弾で爆死したというニュースがありました。彼女は政治家たちの腐敗疑惑を発信してきた、「女性1人によるウィキリークス」とも呼ばれている女性です。政治サイトポリティコ上で昨年末「欧州を揺るがす28人」の1人選ばれました。今回の事件で、世界の目がこの小国マルタに向くという点と、「パナマ文書」関連の租税回避疑惑が再燃しそうです。

この女性ジャーナリストは与野党を超えて、政治家たちの汚職を追求してきたのだが、中でもムスカット首相の妻や側近が関わる問題を独自に発信していたといいます。首相の妻の口座がパナマで開設され、取引が行われていたことなどが報じられ、租税回避地の利用が指摘されていました。

今回の事件を受けて、当の首相は「民主主義と表現の自由に対する暗黒の日である」などと述べたということです。これは何とも白々しいコメントです。確かに敵の多いジャーナリストのようですが、この報道から一番疑われるであろう存在である人間が平気でこのような発言をすることに衝撃を受けました。真実は闇の中へ葬られるタイプの事件だろうと感じます。